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EMUスマイル通信(ブログ)

18.逆流性食道炎の怖さ-「たかが胸やけ」と放置していませんか?🚨

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「胸やけ」は体のSOSサインです💦
「食後にムカムカする」「時々、胃液が喉まで上がってくる感じがする(呑酸)」

これらの症状は、誰もが経験する「よくあること」かもしれません。しかし、これらは逆流性食道炎という病気の典型的なサインであり、放置することで私たちの想像以上に深刻な事態を招きかねません。

当院は胃カメラ検査を通して多くの患者様を診ていますが、「たかが胸やけ」と軽視されがちな逆流性食道炎の本当の怖さについて、詳しくお話ししたいと思います。

逆流性食道炎とは?  食道が酸に焼かれる病気です
胃の中には、食べ物を溶かすための強力な酸(胃酸)があります。胃の粘膜はこの胃酸から自身を守る防御機能を持っていますが、食道にはその防御機能がありません。

何らかの原因(胃と食道のつなぎ目のゆるみなど)で胃酸が食道に逆流すると、胃酸が食道の粘膜を繰り返し「焼き」つけ、炎症やただれ(びらん)を引き起こします。これが逆流性食道炎です。

逆流性食道炎の「3つの怖さ」😰
この病気は、単に生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、命に関わる重大な合併症を引き起こす可能性があります。

怖さ 1.  日常生活が著しく損なわれる😰
主な症状である胸やけや呑酸に加え、慢性的な咳や喉の違和感、胃もたれ、吐き気など、全身にわたる不快な症状を引き起こします。これにより、食事や睡眠が妨げられ、日常生活の質が大きく損なわれてしまいます。未治療の逆流性食道炎は、狭心症などよりもQOLを損なう疾患として位置づけられています。

怖さ 2.  食道がん(腺がん)のリスクを高める😰
逆流性食道炎による炎症が慢性的に続くと、食道の粘膜が変化するバレット食道という状態になることがあります。このバレット食道は、将来的に食道腺がんの発生リスクを高めることが分かっています。放置された逆流性食道炎は、知らぬ間にこの命に関わる病気への扉を開きかねません。

怖さ 3.  食道の「狭窄」を引き起こす😰
炎症が長期間続き、粘膜の修復と破壊が繰り返されると、食道の壁が硬くなり、食道が狭くなる**狭窄(きょうさく)**を引き起こすことがあります。狭窄が起こると、食べ物がつかえやすくなり、さらにQOLを低下させてしまいます。

放置しないためのチェックリスト✔️
もし以下の項目に当てはまるなら、症状が軽いうちでも一度、胃カメラ検査で食道の状態を確認することが強く推奨されます。

① 胸やけがする

② 胃液が逆流する感じがする(呑酸)

③ 喉に違和感を感じる

④ 咳が長期間続く

⑤ ゲップが出る事が多い

⑥ 食後によく胃もたれする

「辛い内視鏡検査」は過去の話。当院の胃カメラ検査で安心を
皮膚腫瘍の日帰り手術と同様に、当院では患者様の「痛み」と「不安」を最小限に抑えることを最優先に考えています。

1⃣  苦痛や痛みの不安ゼロ! 【鎮静剤による麻酔】で眠ったまま完了☝️
「胃カメラはオエッとなるから嫌だ」という従来の常識を覆します。当院の胃カメラ検査では、鎮静剤(静脈麻酔)を用い、患者様がウトウトと眠っている状態で検査を行います。

苦痛を感じることなく、わずか約10分程度で食道・胃・十二指腸の精密検査を完了させることができます。過去に辛い経験をされた方も、ぜひ当院の「苦しくない無痛内視鏡検査」を体験してください。

2⃣  高い技術力を持つ【内視鏡専門医】による丁寧な検査☝️
日本消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医が、これまでに10,000件以上の胃カメラ検査を実施して参りました。女性看護師サポートの元、安全に麻酔管理をし、一件一件丁寧に、がんなどの微細な病変も見逃さないよう、質の高い胃カメラ検査を実施しています。

3⃣  最新の検査機器で小さな病変も見逃さない☝️
オリンパス社の最新ハイビジョン極細内視鏡スコープを導入しています。この極細で高画質なスコープにより、従来発見が難しかった小さながんや、逆流性食道炎による微細な炎症(ロサンゼルス分類グレードA, Bなど)も正確に診断し、早期治療につなげます。

逆流性食道炎は、適切な治療(PPIなどの胃酸分泌を抑える薬)と生活習慣の改善で症状をコントロールできます。「いつものことだから…」とご自身の症状を過小評価せず、未来の健康を守るために、ぜひ一度ご相談ください。

もし急な胃の痛みや吐き気、墨汁のような黒い便(タール便)などの緊急症状がある場合は、予約なしの当日緊急胃カメラ検査も実施しております。お気軽にお電話ください。

医療法人EMU 森外科医院 院長 森 倫人

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