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脂肪肝

脂肪肝とは

脂肪肝とは血液中を流れている中性脂肪が、肝臓の細胞内で必要以上に溜まってしまうことで肝臓機能に異常が生じる病気です。肝臓は脂肪酸を細胞内に取り込み、新しく中性脂肪を産出してこの中性脂肪を全身に送りだしたり、血液中を流れている脂肪酸を細胞内に取り込んで血液中を流れる脂肪酸の量を調節しています。 摂取する脂肪酸の量が増えたり、肝臓で異常が生じることで肝臓機能が低下すると、血液中を流れている脂肪酸を肝細胞へ取り込むこと、脂肪酸を中性脂肪を産出する処理能力が低下し、結果として肝臓組織内に脂肪酸が溜まってしまいます。 脂肪肝は男性では40歳代、女性では50歳代以降で好発すると言われています。脂肪肝は発症初期の早期段階では特に自覚症状を感じことはありませんので、早期発見が難しい病気であります。定期的に健康診断をご受診し、肝臓機能(AST値やALT値、γ-GTP値など)で異常を指摘された方はお早めにご相談して下さい。

脂肪肝の発症原因

脂肪肝の原因としては様々ありますが、特に

  1. 肥満体型
  2. アルコール類の飲みすぎ
  3. 糖尿病

の3つがあります。

摂取した脂肪分は、小腸から吸収されて肝臓に運ばれていきます。つまり脂肪分を食べ物などから摂取する量と脂肪分を消費する量の均衡が崩れることで脂肪肝は発症します。そのため脂肪肝は、お肉などの脂肪分を多く含む食べ物を好んで食べていると発症しやすくなります。また、アルコールは肝臓内で分解されますので、アルコール類の飲み過ぎは肝臓に必要以上に負担が掛かり過ぎてしまい、結果として中性脂肪を血液中に産出する能力が下がってしまい、脂肪肝を引き起こしてしまいます。
肥満体形ではなく、またアルコール類を飲む機会がない方であっても脂肪肝が発症してしまう場合があります。それは極端な食事制限(ダイエット)を行っている時です。これを低栄養性脂肪肝とも言いますが、必要量の脂肪分を摂取することが出来ていないため、末梢にある脂肪組織から肝臓に脂肪酸を必要以上に運んでしまうことで発症してしまいます。

脂肪肝の症状

脂肪肝は特に自覚症状を感じることがなく気が付かないうちに病状が進行していきます。血液中を流れる脂肪酸が増えていくと血流が悪化してしまい、酸素や栄養分が末梢の組織まで十分にいきわたらなくなります。そのため、全身倦怠感(全身の疲労感)、肩こり、頭が重く感じる(頭重感)頭がボーとするなどの症状が発症してしまいます。

また稀ではありますが、脂肪肝が原因で肝臓腫大を引き起こし、腹部膨満感(お腹が張った感じ)や腹痛(右脇腹の痛み)を感じる場合もあります。

脂肪肝は治療せずに放置していると、全身の血流が悪化することで心疾患(心筋梗塞や狭心症など)、脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血など)などの重大な病気を引き起こすことがあります。健康診断などで肝臓の数値で異常を指摘された方はお早めにご相談して頂ければと思います。

脂肪肝の検査・治療法

脂肪肝の検査では先ずは血液検査を実施します。血液検査で確認する項目は、特にAST、ALT、γ-GTPの値を確認します。数値で異常がみられたら肝臓機能に異常がみられないか腹部エコー検査(超音波検査)を実施しています。 脂肪肝の治療法では普段の食事内容や運動習慣の改善をメインで行っていきますが、それでも改善がみられない場合には補助的に医薬品を処方していきます。

生活習慣での心がけ

脂肪肝の治療は、日々の食事習慣の改善は大切となります。一日3食(朝食・昼食・夜食)を決められた時間帯で食べること、蛋白質・脂質・炭水化物・食物繊維など、バランスよく食べるようにしてください。脂っこい食べ物(揚げ物など)の食べ過ぎ、早食い、間食、睡眠前の食事なども脂肪肝の発症の要因となることがありますので、控えるようにしてください。

脂肪肝の治療では運動療法も効果があります。ウォーキング、ヨガなど身体に負担が掛かり過ぎず無理なく継続できる運動を継続してください。運動療法は継続することが大切です。ご自身のお体にあった適度な運動を普段の生活習慣の中で取り込んでいただければと思います。

非アルコール性脂肪肝炎(NAFLD、NASH)

非アルコール性脂肪肝炎(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)は、文字通りアルコール以外の要因で引き起こされる脂肪肝炎になります。また、NAFLDの進行形態の1つに非アルコール性脂肪性肝炎(Non-Alcoholic Steatohepatitis、NASH)があり、NASHになると、脂肪蓄積に加えて肝臓の炎症が進んでいる状態となるため、肝硬変や肝がんのリスクが高くなります。

脂肪肝や肝炎と聞くと、アルコールの過剰摂取によるアルコール性肝炎を想起されるかと存じますが、最近は、非アルコール性肝炎も多くいらっしゃいます。非アルコール性肝炎を引き起こす主な要因は下記が挙げられます。

肥満

肥満やメタボリックシンドロームが非アルコール性肝炎を引き起こす要因とされています。肥満により肝臓に脂肪が蓄積し、これが炎症を引き起こす可能性があります。

糖尿病

糖尿病患者は、高血糖やインスリン抵抗性などの影響で、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなるため、非アルコール性肝炎のリスクが高まります。

高コレステロール

高脂血症(高コレステロール血症)は、肝臓に脂質の過剰な蓄積を引き起こし、非アルコール性肝炎の発症リスクを増加させる可能性があります。

急激な体重減少

最近、若い世代の方を中心に過剰なダイエットを行う方がいますが、急激な体重減少は、肝臓の脂肪の代謝が乱れ、非アルコール性肝炎が発症するリスクが高まります。

遺伝的要因

非アルコール性肝炎は遺伝的要因もあると考えられています。親族に脂肪肝の方がいらっしゃる方は一度、採血検査を行うことをおすすめいたします。

肝臓は「沈黙の臓器」といわれ症状がでにくい臓器です。脂肪肝を放置していると、気づかぬうちに、肝がんを合併してしまうこともあります。後悔をする前に、医療機関を受診するようにしましょう。

問い合わせ

森外科医院では脂肪肝の診察・治療にも力を入れています。脂肪肝は自覚症状を感じにくい特徴があります。定期的に健康診断をご受診し、ご自身の健康状態を把握するようにしてください。健康診断をご受診し肝機能障害(AST値が高い、ALT値が高い、γ-GTP値が高いなど)を指摘された方は、お早めにご相談してください。

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