佐賀県 森外科医院 苦痛のない内視鏡検査
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便通異常相談室

日本人の約3割の方が便通異常で悩んでいます

日本人の約30%近い方々が便通異常(便秘や下痢)で悩まれていると言われていますが、便通異常の改善に向けた診察・治療や生活習慣の指導などは受けずに、市販薬などで済まされている方が多いのが現状です。

便秘や下痢などのお腹の違和感がみられる際は何かしらの病気が潜んでいる可能性が高いですが、どこの診療科に受診したら良いのか分からないといった実際の声も多く聞いています。そこで当院では便通異常でお悩みの方の健康に貢献できるよう、便通異常でお困りの方の診察・検査を専門的に行っております。

慢性的な便通異常に悩まされていませんか?

最近のストレス社会においては、慢性的な便通異常や通勤時に感じる腹痛や下痢に悩まれている方を多く目にするようになりました。出勤前やお子さんの学校行事などのイベントがあると急に腹痛や下痢が生じてしまい、外出前に時間がかかってしまう方もいらっしゃるかと思います。最近では中学生や高校生でも、下痢や腹痛で悩まれている方が多いと言われています。

大腸は脳の次に神経細胞が多い臓器であることをご存知でしょうか?
大腸には神経細胞が多く存在しており、「第2の脳」とも呼ばれるくらい、神経的な影響を受けやすい臓器でもあります。自身ではさほど感じていない緊張感や精神的なストレスであったとしても、外出前や出勤時に腸管の動きが過敏状態となり、下痢や腹痛が生じてしまうこともあります。実際に慢性的な下痢や腹痛で悩まれている方に、大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を実施することもありますが、検査を行っても大腸内には炎症や病変部位は確認されず、綺麗な腸管の方も多いです。(上記のような病気を「過敏性腸症候群」と言いますが、近年患者数は増加傾向にあります)

市販の便秘薬をなんとなく服用していませんか?

便秘の場合、腹部膨満感や腹痛といった症状がみられますが、とりあえず街の薬局で市販の便秘薬を服用される方が多くいらっしゃいます。市販の便秘薬には様々な効能効果をもつ便秘薬がありますが、その中でもよく用いられるのが大腸刺激性下剤と言われるものです。

刺激性下剤は大腸を刺激して排便運動(蠕動運動、便を体外に排出しようとする運動)を促進させる下剤です。刺激性下剤を服用すると一時的には排便が進み、お腹の症状が改善傾向にみられるため、多くの方がその後も便秘がみられる際は刺激性下剤を服用し続ける癖がついてしまいます。

大腸を刺激する刺激性下剤には、センナや大黄といった漢方由来の成分が含まれています。
この刺激性下剤使い続けていると大腸がこの刺激に慣れてしまい、通常量では排便がしにくくなっていき、結果として刺激性下剤の服用量が増えてしまいます。これでは便秘の根本的な治療が実現できず、逆に便秘を悪化していく原因となってしまう恐れがあります。

このような刺激性下剤を慢性的に服用している方が大腸カメラ検査を受診すると、大腸粘膜が黒ずんでみえる「大腸メラノーシス」といった状態になることがあります。

このように大腸粘膜が真っ黒くなってしまうと大腸の神経が鈍くなっていき、蠕動運動が低下していくことで、余計に便秘が生じやすくなっていきます。市販薬の服用がいけないという訳ではないですが、普段の生活習慣の改善と、便秘の程度に応じた適切な医薬品の選択が大切となります。

便秘は消化器専門外来?

便秘は消化器領域を専門的にみていないクリニックであっても、診察がされています。確かに多くの医療機関では、便秘でお悩みの方に下剤を処方して経過観測される所が多い印象です。しかし、便秘は大腸がんや腸閉塞など、様々な病気の可能性も考えられますので、しっかりと消化器の検査を行える医療機関で検査する必要があります。

当院の便秘治療の方針

患者様ご本人では知らない間に便秘が生じやすい生活・食事を送っている場合もありますので、まずどのような生活習慣・食事習慣を送っているかを確認させて頂きます。

当院の治療方針としては、生活習慣・食事習慣の改善を第1として、下剤の服用歴を確認してから適切な下剤を処方致します。生活習慣・食事習慣の改善を患者様独りで取り組んでいくのは非常に難しいことかと思いますので、些細なことでも構いませんのでお困りの方はお気軽にご相談ください。

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