佐賀県 森外科医院 苦痛のない内視鏡検査
「誠実」・「柔軟」・「迅速」

腰痛症

あなたの腰の状態をチェックしてみましょう!

こんな症状はありませんか?

  • 急性または慢性の腰の痛み
  • 足腰がだるい
  • おしりや足が重い、しびれる
  • 体を曲げたり反ったりすると痛い
  • 歩くと足が痛くなる
  • 足がほってたり冷たくなる

日常生活やスポーツ活動など、あらゆる状態で腰には常にストレスがかかっています。

腰にかかるストレスはまっすぐ立っている時を基準とすると、前かがみになっただけでも立っている時の約1.5倍のストレスがかかります。特に、デスクワークなどの座って作業をしている状態や農作業などでは、まっすぐに立っている時に比べ約2倍近いストレスがかかります。私たちは生活習慣の変化によって、長時間いすに座って過ごす時間が増えたことによって常に腰痛になりやすい環境の中で生活をしているのです。

背骨(脊柱)は椎骨という24個の骨のつながりから成り立っています。これらの椎骨は、首(頸椎):7個、胸(胸椎):12個、腰(腰椎):5個に分けられます。脊柱は正面から見るとまっすぐに見えますが、横から見るとS字に曲がって見えます。このS字カーブが保たれなくなると、腰椎同士をつなぐじん帯や椎間板、腰を取り囲む筋肉に負担がかかり、腰の神経や血管が圧迫や刺激を受けて腰痛の原因になります。  腰の痛みには、背骨、筋肉、血管、神経などが密接に関係しています。

これらは下記の病気の初期症状の可能性があります。あてはまる症状がある場合は、当院にご相談ください。

 

腰痛の原因

 原因はさまざまですが、ちゃんと特定できるものは約15%程度と思われます。代表的なものは、圧迫骨折や、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄などがありますが、その他、細菌感染やがん、臓器や血管などの病気が原因となり、腰痛を引き起こすこともあるので注意が必要です。この中で一番こわいのは、大動脈瘤破裂や解離性大動脈瘤(血管の大きなこぶ)で、時間単位で命の危険にかかわることがあり、ただちに循環器や血管外科の専門病院をご紹介します。次にこわいのが、がんの脊椎転移(癌は骨が好きです)と化膿性脊椎炎(背骨にばい菌がついて骨を溶かします)です。これらは、数日、数週の単位で危険な状態になっていきますので、原因となっている「がん」の診断が必要になってきます。腰痛の診療は、これらの病気がかくれていないかのチェックから始まります。

 腰痛とともに重大な病気がかくれているかもしれないサインを「レッドフラッグ」といい、以下の症状がある場合は特に注意が必要で、絶対に見逃してはいけないサインです。

① 発熱
② 安静にしていても腰が痛い
③ 癌になったことがある
④ 全身の状態があまりよくない
⑤ 急な体重減少
⑥ 筋力低下の進行がはやい  などの症状があれば、腰痛に対する通常のレントゲン写真撮影の他に、血液検査や、場合によっては早めにMRI検査を行います。

一方、残りの約85%は、レントゲンなどの検査をしても原因が特定できないといわれています。このような腰痛では、生活習慣、ストレスや不安、不眠など心の状態が影響していることもあります。また、見た目にはわからない神経の障害によって痛みが生じていることもあります。

原因が特定できない腰痛

 検査などで腰痛の原因がはっきりと特定できない場合は、以下のような影響が関係していることも考えられています。また、こういった要因が複雑に合わさると、痛みが徐々に慢性化することも多くあります。

● 身体的影響: 長時間同じ姿勢でいる仕事、運動不足、肥満、冷え症など
● 心理・社会的影響: ストレスの多い職場、家庭内不和、不安、不眠など
● 神経や血管の障害など

 

腰痛の悪循環イメージ
◎腰痛が慢性化する原因:慢性の腰痛とは、筋肉の炎症による痛みと神経の痛み(神経障害性疼痛)、また、心理・社会的要因などが複雑に合わさった状態です。腰痛によって身体を動かさないでいると、それが精神的ストレスとなります。精神的ストレスが続くと、痛みを抑制する脳のシステムが機能しなくなって神経が過敏になり、さらに腰痛を感じるようになり、ますます身体を動かさなくなってしまいます。これが腰痛の悪循環です。 腰痛の治療はこの悪循環をいったん断ち切ることにあります。

 

原因が特定できる腰痛

 腰痛の原因となる病気は、大きく(1)腰椎を直接障害するもの、(2)腰椎を障害しないが、臓器の周囲にある神経を刺激するもの、に分けられます。
(1)は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄、背骨の骨折など、腰椎に異常が生じている病気だけでなく、骨への細菌感染やがんの骨転移といった命にかかわる危険な病気も含まれます。したがって、“たかが腰痛”と考えず、早めに医師に相談して原因を調べることが大切です。
 一方で(2)に含まれる病気として、胃潰瘍など消化器系の病気、尿路結石など泌尿器系の病気、子宮筋腫など婦人科系の病気、解離性大動脈瘤など循環器系の病気などがあります。

※坐骨神経を圧迫・障害し、腰だけでなく脚にしびれや痛みが生じる場合は、「坐骨神経痛」とも呼ばれます。

●急性腰痛症(ぎっくり腰)、筋筋膜性腰痛

 重い物を持ち上げる動作、床に落ちている物を拾う・顔を洗うなどの前かがみでの動作、クシャミなどの不意の動作、急に腰を捻る様な動作などが原因で起こります。 関節捻挫・筋肉の損傷・筋膜性炎症や腰の骨(腰椎)の間にあるクッション(椎間板)のヘルニアによる痛みも考えられます。

 

 

●腰椎椎間板ヘルニア

  • 腰痛、下半身の痛み、しびれ
  • 中腰や身体を捻ると痛い
  • 重度では足の力が入らなくなったり、感覚が鈍くなる

椎間板は背骨の骨と骨の間にあり、クッションの働きをします。加齢によるものや急激に重いものを持つことなどが原因となり、椎間板の中にある髄核が飛び出てしまい、神経を圧迫することで症状が出ます。

20~30歳代の男性に多いといわれ、5つある腰の骨のうち、4番目と5番目の間に好発します。身体を前傾させる動作で一番症状が出ます。

 

●腰部脊柱管狭窄症

●お尻や足が痛い、しびれる  ●足の先が冷たい  ●足がほてる

●足の裏に1枚皮がかぶっているように鈍く感じる

●少し歩くと足の痛みが強くなって休まないといけない、腰を丸めて休憩するとまた歩き出せる『間欠性跛行』

 背骨には、『脊柱管』と呼ばれる背骨,椎間板、関節,靭帯などで囲まれた神経が通るトンネルがあります。加齢などが原因によって、背骨の変形や、靭帯の肥厚、椎間板がとびだすなどして、中を通る神経を圧迫します。そうすると神経の栄養血管の血流量が低下してしまい、上記のような症状が出てきます。

『間欠性跛行』は特徴的な症状ですが、「閉塞性動脈硬化症」という下肢の血流が悪くなる病気でも同じような症状が出るので注意が必要です。

        

● 坐骨神経痛も腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状です

 おしりや足への放散痛、おしり・ふとももの後ろ側、ふくらはぎの部分などにしびれや痛みなどを感じる「症状」であり「病名」ではありません。 坐骨神経はふとももの後ろを通り、膝の裏で二つの神経に分かれて(腓骨・脛骨神経)足先まで伸びています。

        

 

●腰椎すべり(分離)症

  腰の痛み、 脚がしびれる、 脚が重だるい

 椎間板、腰椎の関節の変性に加え、腰椎の後方および前方を支持している様々な組織が弱くなり、腰椎全体が前方へすべり、脊柱管(神経の通る管)を圧迫します。そのため、進行すると「脊柱管狭窄症」と同じような症状を呈します。多くの原因が関与していますが、加齢による変性が大きく影響していると考えられています。

 第4腰椎がすべりやすく、また男性に比べ、女性に多くみられる傾向があります。

●変形性脊椎症

 脊椎の椎体と椎体の間でクッションの役割を果たしている椎間板が変形し、椎体の縁に骨の突出(棘:とげ)ができ、神経や脊髄が圧迫されて痛みなどがおこります。おもに首や腰に起こり、前者を変形性頸椎症、後者を変形性腰椎症といいます。

 

腰痛症の治療

腰痛の原因に対して、以下のような治療を少しずつ組み合わせて治療を行っていきます。     

 1.薬物治療(内服薬)、湿布など

●消炎鎮痛剤・・・・痛みが強い場合に服用するお薬です。
●ビタミン剤・・・・しびれや痛みなどの症状に用いるお薬です(ビタミンB12など)
●プロスタグランディンE1製剤・・・・しびれや痛みなどの症状に用いるお薬です(内服と点滴があります)。
       

 2.注射療法

 通常、痛み止めのトリガーポイント注射を行いますが、足の痛みがとても強いときは、(仙骨・腰椎)硬膜外ブロックや神経根ブロックという注射療法が有効なことがあり、患部の炎症を抑えます。

                

 

 

 3.運動療法、理学(高周波や低周波装置など)・物理療法(牽引など)

歩行練習はやりすぎるとむしろ症状が悪化することもあるため、歩行はできる範囲で行い、遠くには自転車や手押し車の使用をお勧めします。決して無理をしないことも重要です。ストレッチや筋力強化などは、医師の指導のもと行うようにしてください。

         逆の場合もあります

 運動や物理療法により筋肉を柔軟性を上げ、鍛えることにより患部への負担を軽減し、炎症や筋肉の緊張を軽減させます。

 4.装具療法

 腰椎バンド(簡易コルセット)により患部の安静をはかります。コルセットに代表される装具は、腰椎の反りすぎを抑えるとともに、腰椎を安定させることを目的として使用し、痛みや炎症を軽減させます。

        

 

 5.手術療法

薬物療法や装具・注射療法で良くならない場合や悪化する場合は、MRIなどの精査を行った後、手術が必要なことがありますので、専門病院をご紹介いたします。

TOPへ